古着転売(せどり)の副業失敗!実体験から学んだ3つの教訓

わたし自身、今はフリーランスとして活動して3年目ですが、独立する前には、正社員として勤めながら、1年半ほどオンライン事務代行の副業をしていました。

オンライン事務代行の副業がうまくいく前に、実は、いろいろとチャレンジして挫折してきた歴史があります。

わたしは、31歳のときに大学職員から事業会社に転職し、1回目のチャレンジは起業塾に、2回目のチャレンジは古着転売塾でした。

この記事では、2回目のチャレンジである古着転売塾の失敗談をご紹介します。

もともと古着が好きで、休日はフリマや古着屋を巡るのが楽しみだったわたしにとっては、

古着を扱いながら収入も得られるなんて最高!

でも、実際にやってみて感じたのは、「思っていたのと違う」「これは私がやりたいことじゃなかった」という現実でした。

今回は、そんな古着転売での副業失敗談を赤裸々にお話しします。

わたしが古着転売での失敗から学んだことが、これから副業を始めようとしている方の参考になれば幸いです。


目次

古着転売(せどり)の副業を始めようと思った理由

わたしが副業として古着転売を選んだ理由は、シンプルに古着が好きだったからです。

わたしは、子どもの頃から洋服が好きで、特に高校生から大学生の時に、古着を好きになり、古着屋さんによく通っていました。

今考えるとかなり安直な発想ですが、当時は「好きなことで稼ぎたい」という気持ちから、古着転売をやってみようと考えていました。

ネット上には、成功している人の実績を掲げたスクールも存在しました。

自分のサービスをゼロから考案するよりも、既に確立されたやり方を学び、それを再現するだけのほうが自分には合っていると思い、「好きなことで起業する」というスタンスの起業塾を辞めた後に、古着転売塾に入りました。

りか

お月謝を払っていたり、コミュニティの機能はなく、正確にいうと買い切りの「情報商材」でした。情報商材に講師のサポートがついている(無期限)という商品形でした。

💡 古着転売塾に入る前に、好きなことで起業するタイプの起業塾に入り、挫折した過去があります。こちらの記事で、起業塾の失敗エピソードを詳しく扱っていますので、気になる人は覗いてみてください。

古着転売(せどり)を実際にやってみて分かった現実

古着転売塾に入り、数週間で違和感を覚えるようになりました。

それは、「自分の好き」と「売れるもの」がまったく一致しないということです。

古着が好きなわたしは、個性的な服やレトロな柄の服に惹かれます。

ブランドロゴも控えめで、全体に調和したものが好きです。

一方、わたしが学んだ古着転売塾では「売れる服の仕入れ方」を教えていました。

実際に売れ筋となり、しかも高い値段で売れるのは、トレンド感のあるブランド服や流行りのストリート系ファッションです。

つまり、「えっ?これが?私だったら絶対買わない…」という服を積極的に仕入れて売り、わたしが「これ素敵!ショップで売りたい」と思った服は仕入れるなということを学びました。

自分の感性より「売れる条件」で仕入れることを教えこまれ、古着を見る楽しさが薄れていきました。

りか

古着が好きだから古着転売をしようと思ったのに、実際にやっていることはその真逆のことで、自分の好きは押し殺して「稼げそうなこと」が最優先されていました。

古着転売(せどり)で失敗した3つの原因とは?

結果的に、わたしは古着転売塾に入ってから1年経たないうちに、古着転売塾と距離を取り、古着転売も辞めてしまいました。

その理由は、総じて「好きな古着を扱っているはずなのに楽しくない」と思ったからです。

楽しくないと感じた理由は、大きく分けて3つあります。

自分の価値観と合わなかった点

  • 家に物(在庫)を抱えるのがとにかくストレス
  • 売れるなら何でも良い、という感覚がつらい
  • 講師のリテラシーに対する疑問

古着転売の辛かった点①|家に物(在庫)を抱えるのがとにかくストレス

古着転売での在庫管理の様子

古着に限らずですが「モノ」を取り扱うビジネスは「物販」と呼ばれ、在庫の管理が必須になります。

事業会社であれば、オフィスや倉庫で在庫を管理しますが、スモールビジネス(ひとり起業)では、最初のうちは自宅で在庫を管理しなければなりません。

仕入れた服を保管し、写真を撮って説明文を作り、発送するというのが古着転売の一連のプロセスです。

特に、古着はすべて1点ものなので、1点ずつ細かく在庫を管理する必要があります。

最初は数点だったのが、売れ残りが増えるにつれて部屋が服だらけになり、次第にクローゼットに入りきらなくなってきて、ワンルームの室内に押し入れ用の収納ケースを10個くらい買って保管していました。

わたしは掃除の手間を省くために「床に物を置かない暮らし」をポリシーにしていたので、古着の在庫管理は自分のこれまでの暮らしを覆すことになり、自宅に在庫を抱えること自体が大きなストレスとなりました。

りか

地方都市であれば車庫やガレージを倉庫代わりに使うこともできたかもしれませんが、都心部では住宅事情では在庫管理がネックになると思います。

古着転売の辛かった点②|売れるなら何でも良い、という感覚

わたしが入った古着転売塾で教えていたのは、古着が好きな人でなくも、古着にそこまで詳しくなくとも、売り上げを上げられる方法を教えていました。

自分が好きな古着や古着屋さんとは異なり、とにかくメルカリで大学生に売れるロゴやブランドを強調した売り方をする、そのために仕入れるというスキームでした。

仕入れた値段よりも高く売るのは商売としては当然のことですが、文章や写真でいかに「おしゃれ」「流行」に訴求するか、というただそれだけの勝負でした。

ビジネスとしては正しいのかもしれませんが、「古着が好き」という気持ちで始めたわたしは、そのやり方についていけませんでした。

りか

今考えると、情弱ビジネスに近い販売方法だと思います。
古着転売塾の情報商材を買った当時のわたしも情弱だったと思います。

古着転売の辛かった点③|講師のリテラシーに対する疑問

古着転売について興味がありましたが、何から手をつけたらよいかがわからなかったので、Google検索で見つけた講師から教材を購入しました。

古着転売で実績もあり、評判もよさそうだったので期待していたのですが、動画教材の内容の一部に違和感を覚えました。

わたしが購入した古着転売の教材では、「古物商の免許を取らずに転売しても問題ない」と説明されており、正直とても驚きました。

営利目的で仕入れて販売する場合、古物商許可が必要なのは調べればすぐにわかることです。

後日、その講師もスタンスを変えて、古着転売にも古物商許可が必要というスタンスをとるようになりました。

他にも、リテラシーで気になることが1つありました。

メルカリで古着を販売する際に、ナイキやアディダスといったスポーツブランドのロゴマークを使用するように、堂々と指導をしていました。

古着転売塾の講師が「商標権」の存在を知らないのか、知ったうえで無視していたのかはわかりません。

ただ、どちらの場合にも、リテラシーが低いとしか言いようがないと思います。

副業だからこそ、好きなことに取り組みたいと思い、30万円もする高額な商材を買ったにもかかわらず、違法なビジネスの仕方を教えている講師のモラルが低いことに落胆しました。

りか

この価値観の違いは、わたしにとって大きな違和感となり、学んだことを素直に実行する気持ちになれませんでした。

古着転売(せどり)の失敗から学んだ教訓3つ

もともと古着が好きで、休日はフリマや古着屋を巡るのが楽しみだったわたしにとっては、「古着を扱いながら収入も得られるなんて最高!」という考えで、古着転売に挑戦しました。

ですが、実際にやってみて初めて、「この副業は、わたしのやりたいことじゃない」と分かりました。

この失敗体験から学んだことは、大きく分けて3つあると思っています。

失敗から学んだ教訓3つ

  • 教訓①:副業の方法論には向き・不向きがある
  • 教訓②売上と自分の気持ちのバランスが取れる
  • 教訓③誰からビジネスを学ぶかも重要

古着転売(せどり)失敗からの教訓①|副業の方法論には向き・不向きがある

世の中には副業の成功談であふれています。

特に、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを見ていると、「誰でも月10万」「片手間で稼げる」といった謳い文句が日々、わたしたちの目に入ってきます。

ですが、実際には向き・不向きがあり、みんなが同じ方法で稼げるとは限りません。

副業を選ぶうえでは、あなたの価値観やライフスタイルに合うビジネスかどうかがとても大切です。

古着転売で実際に稼いでいる人もいますし、同じ古着転売塾で学んで成果を上げている人もいました。

ですが、少なくともわたしは、古着転売(せどり)を通じて、在庫を抱えなければならないビジネスは今後やらない方が良いと、身をもって学びました。

古着転売(せどり)失敗からの教訓②|売上と自分の気持ちのバランスが取れる

マーケティングが大切なことは分かっていますし、稼げない副業はやりたくないです。

売れないものを仕入れても意味がないこともわかります。

ですが、「売れる」「稼げる」に終始しているビジネスの在り方には、自分の気持ちがついていけないことも実感しました。

とはいえ、自分の「好き」を優先しても、必ずしもそれが売れるものとは限りません。

自分の感性とビジネスを完全に切り分けられない性格である以上は、バランスの取れる商品やサービスを見つける必要があると痛感しました。

古着転売(せどり)失敗からの教訓③|誰からビジネスを学ぶかも重要

誰からビジネスを学ぶかということも、ビジネスの中身と同じくらい大切です。

わたしの場合、「好きなものを扱う=楽しい副業になる」と思っていたけれど、現実には、古着転売塾はマーケティング重視で、好き嫌いは全く関係ない世界でした。

また「リテラシーの低い方法論」は、わたしにとっては大きな違和感でした。

どんなやり方で稼ぐかは人それぞれなので、教えている中身は講師のスキルや考え方によります。

実際にやってみないとわからなかったことも多かったですが、こうした経験から「副業を続けるにも、個人との相性が大切」ということは学べました。

副業を始めようと思っている人に伝えたいこと(まとめ)

自分の価値観に合った副業を見つけ、副業を楽しんでいる女性

副業にはたくさんの選択肢があります。

やってみて「違うな」と感じたら、どこかで見切りをつけて辞めるのも立派な選択です。

失敗することは恥ずかしくもなんともありません。

実際にやってみて失敗から学ぶこと、失敗体験から「自分の軸」がはっきりと見えてくることもあります。

副業は、あなた自身の人生や働き方を見直すきっかけにもなります。

焦らず、じっくり、自分に合う道を見つけていきましょう。

💡 わたしは、起業塾と古着転売塾での失敗を経て、オンライン事務代行の副業で成果を出すことが出来ました。会社員として事務経験がある人に始めやすい副業としてご紹介しますので、参考になれば幸いです。

💡 オンライン事務代行に興味のある方には、「ゆる副業のはじめかた|オンライン事務」という書籍がおすすめです。実態に沿った良質な内容になっていると思います。こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

【「副業事務のはじめ方」の主宰/コーチ】事務歴16年。国家資格キャリアコンサルタント。2021年からオンライン事務代行を副業でスタートし、2022年にオンライン事務代行として独立しました。2024年からは、事務職女性の副業サポートやキャリア支援にも従事しています。

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