副業は稼げない?本業で稼いだほうが良い理由5選|30代会社員の働き方のヒント

副業ブームの裏で「稼げない」と感じていませんか?

最近は「副業解禁」「複業時代」などの言葉が注目され、SNSでは「月5万円稼げました!」といった成功談もあふれています。

でも、実際に始めてみると、こんな声がよく聞こえてきます。

思ったより稼げない…

成果を上げるには、時間が足りない…

本業に集中できなくなった…

確定申告がややこしい…!

あなたも、副業を始めてみて、そう感じたことはありませんか?

副業には夢があります。

でも、副業で安定して稼ぐのは簡単ではないのが現実です。

実は、本業に集中して昇給・昇格を目指す方が、収入アップへの近道になることも多いのです。

この記事では、30代の会社員女性に向けて本業で稼いだほうが良い理由5選をわかりやすく解説します。


目次

会社員は本業で稼いだほうが良い理由5選

効率よく収入アップをしたいなら、副業に費やすお金と時間を本業に注力した方が良いです。

会社員の人が、副業ではなく本業で稼いだ方が良い理由として、代表的なものを5つご紹介します。

本業で稼いだほうが良い理由

  • 昇給や昇格の仕組みが整っていて再現性がある
  • 副業より本業の方が時給換算で高い
  • 本業の実績や信頼があってこそ、副業が成り立つ
  • キャリアアップが収入の最大化に直結する
  • 副業よりも本業の方が税金・社会保険の面で有利

本業で稼いだほうが良い理由①|昇給や昇格の仕組みが整っていて再現性がある

会社の報酬は給与テーブルで決まる

会社には評価制度や給与テーブルが存在します。

成果を出す→評価される→昇給・昇格する

というルートが整備されており、安定的に努力が報われる仕組みがあります。

しかし、副業の場合、報酬の設定も集客もすべて自分次第です。

頑張っても誰にも気づかれない、報酬が上がらないということも珍しくありません。

起業塾に多額の受講料を払い、時間を費やしてみても、1円も稼げずに終わるケースが後を絶ちません。

まずは、本業という「仕組みのある場」で収入を伸ばす選択肢を再評価してみましょう。

💡 本業でしっかり稼ぐなら、会社や上司からの評価を上げることが大切です。評価を上げるためにやるべきことが知りたいと思った方はこちらの記事を参考にしてみてください。

本業で稼いだほうが良い理由②|副業より本業の方が時給換算で高い

副業を時給換算している

副業で月3〜5万円を稼ぐには、思った以上に時間がかかります。

ライティング、デザイン、事務代行など、スキル系の副業でさえ、時給換算で500〜800円以下になるケースもあります。

一方で、年収400万円の会社員なら、1日8時間・年間240日働くと仮定して時給は約2,000円です。

今の自分が一番効率よく稼げる場所=本業

という視点で見直してみると、副業にかける労力と収入のバランスが見えてきます。

本業で稼いだほうが良い理由③|本業の実績や信頼があってこそ、副業が成り立つ

本業の会社

意外と見落とされがちですが、副業の実績は、本業の信頼があってこそ成り立つ場面も多いです。

たとえば…

  • 「会社員×副業」であることが安心感につながる
  • 本業で培った専門知識が副業で活かされる
  • 名刺代わりとして、本業の所属先が影響する

といったケースがあります。

一方で、本業が中途半端なまま副業に注力すると、会社からの信頼を失ったり、評価が下がってしまう恐れがあります。

まずは本業での成果や信頼の積み重ねが、副業の土台をつくることをしっかりと意識しておきましょう

本業で稼いだほうが良い理由④|キャリアアップが収入の最大化に直結する

キャリアアップから収入の最大化を狙う女性

30代はキャリアの方向性を定めるタイミングでもあります。

この時期に

  • マネジメントにチャレンジする
  • 専門職にシフトする
  • 経験を活かしつつ、キャリア・チェンジする

など、自分のキャリアの軸を決めて努力すれば、年収600万円以上も現実的に狙えるポジションにつける可能性があります。

一方、副業で年100万円を稼ぐには、それなりの時間を費やす必要があるだけでなく、スキル・実績・営業力が必要とされます。

本業での昇進や異動のチャンスをうまく活かせば、副業で稼ぐよりも、もっと少ない労力で安定した収入アップが期待できます。

本業で稼いだほうが良い理由⑤|副業よりも本業の方が税金・社会保険の面で有利

本業の方が税金・社会保険の面で有利だと気付いた女性

副業をすると、所得税・住民税・事業税の申告が必要になり、確定申告も必須になります。

一方、本業の収入は会社が源泉徴収をしてくれており、社会保険も自動的に加入済みです。

手間が少なく、福利厚生も受けられるという点では、本業のほうが圧倒的に安定しています。

副業の利益が年間20万円を超えると申告義務も生まれます。

まずは本業での収入アップを目指すほうが、手間と効率のバランスが良いのです。

副業では、経験や挑戦にフォーカスすべき5つの理由

副業が「稼げない」と感じたとしても、それだけで副業をやめるのはもったいないかもしれません。

副業には、「お金を稼ぐ手段」以外にも、経験・成長・人とのつながりなど、収入以外の価値が詰まっています。

副業の収入以外の価値5つ

  • スキルアップ・自己成長の場として活用できる
  • 自分の市場価値を確認できる機会がある
  • 新しい仕事との出会いから、自己理解が深まる
  • スモールステップでビジネスに挑戦できる
  • 社外の人とつながる機会の創出

副業の収入以外の価値①|スキルアップ・自己成長の場として活用できる

副業で新しいスキルを実践の中で身につける女性

副業は、新しいスキルを実践の中で身につける場としてとても有効です。

たとえば…

  • Webライティングを学びながら、実案件で文章力を磨く
  • CanvaやPowerPointでの資料作成スキルを伸ばす
  • SNSやブログで発信をしながらマーケティング感覚を養う

といったように、座学では得られない「現場での学び」が手に入ります。

もし、副業が本業とは全く違う職種の場合にも、副業で学んだ新しい知識やスキルが本業に思わぬ形でプラスに働くことがあるでしょう。

副業の収入以外の価値②|自分の市場価値を確認できる機会がある

自分の市場価値を確認する女性

副業では、自分のスキルや経験が会社の外でどれだけ通用するのかを、リアルに体感することができます。

たとえば、

  • 自分が得意だと思っていたスキルが、意外とニーズがなかった
  • 思いがけない分野で高く評価された
  • クライアントから「こういう人を探していた」と言われた

といった実体験を通して、自分の市場価値が客観的に見えてくるのです。

会社という枠の中では見えにくい「自分の立ち位置」や「武器」を把握できるのは、副業ならではの経験です。

これがきっかけで、自信を取り戻したり、キャリアの方向性が明確になったという人も少なくありません。

また、市場価値が明確になると、転職やキャリアチェンジの判断材料にもなります。

今の会社だけに依存しない働き方を実現したい…!

そんなふうに感じている人にとっては、副業の経験と実績は大きな安心材料になるでしょう。

副業の収入以外の価値③|新しい仕事との出会いから、自己理解が深まる

本業では任されにくい領域に挑戦する女性

本業では任されにくい領域に挑戦することで、自己理解が深まり、

自分はこういう仕事が好き!

こういう働き方は、自分には合わないな…

という気づきにもつながります。

副業は、小さく試して、確実に自分の成長を感じられるステップともいえるでしょう。

副業の収入以外の価値④|スモールステップでビジネスに挑戦できる

スモールステップでビジネスに挑戦する女性

副業は「自分の好きなことを活かす場」にもなります。

たとえば、

  • イラストが好きで、LINEスタンプを販売してみた
  • 文章を書くのが好きで、ブログやライティング案件を受けてみた
  • ハンドメイドが趣味で、ネットショップを立ち上げた

といったように、「これはビジネスになるのかな?」という好奇心から始まる副業は、とても大切なキャリアの種になります。

好きなことを誰かに喜んでもらえたり、お金をいただけたりすると、自己肯定感や働く意味にもつながっていきます。

たとえ最初は大きな収益にならなくても、挑戦する過程で得られる学びや感動は、あなたの財産になります。

起業やフリーランスに興味がある人は、スモールビジネスからビジネスに挑戦してみるのが良いでしょう。

💡 こちらの記事では、自宅でできるひとり起業について解説しています。スモールステップからビジネスに挑戦してみたいと思った方は、ぜひ参考にしてみてください。

副業の収入以外の価値⑤|社外の人とつながる機会の創出

会社の中では出会えない人たちと接点

副業をすると、会社の中では出会えない人たちと接点が生まれます。

  • 自分のサービスを依頼してくれるクライアント
  • 同じ副業仲間や、別の分野で活躍するフリーランス
  • オンラインコミュニティやイベントでの出会い

こうした社外の人とのつながりからは、

自分にもこういう働き方があるんだ…!

という気づきを与えてくれたり、新しい仕事のチャンスを運んでくれることもあります。

本業だけだとどうしても関わる人が固定化されがちです。

それが、副業を通じて社外の人と関係を築くことで、視野が広がり、キャリアの柔軟性が増すのです。

ときには、副業での出会いが転職や転機のきっかけになることもあります。

💡 わたしが副業から学んだ「お金を稼ぐ」ことの意味について、実体験を踏まえてご紹介しています。副業から、お金以外の価値を受け取った具体的な事例として、参考にしていただけると嬉しいです。

「副業で稼げない」と感じたら、本業の伸びしろを見直そう(まとめ)

副業をする目的を明確にする

副業は魅力的ですが、現実的に考えると、本業に集中したほうが効率よく稼げるケースが多いのです。

とくに、会社の仕組みを活用すれば、少ない労力で収入アップにつなげることができます。

もちろん、副業には副業の良さもあります。

だからこそ、副業をする目的を明確にすることが大切です。

お金を稼ぎたいなら、まずは本業で昇給・昇格を目指す

自分を試したいなら、副業で挑戦してみる

このように役割を分けて考えることで、時間やエネルギーの使い方にもメリハリが生まれます。

「副業で思うように稼げない」と感じているあなたは、今こそ、本業の可能性を見直すチャンスかもしれません。

💡 副業をする目的を明確にするためのヒントは、こちらの記事で代表的なものを6つご紹介しています。「何のために副業をするのか?」を考える際に、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

【「副業事務のはじめ方」の主宰/コーチ】事務歴16年。国家資格キャリアコンサルタント。2021年からオンライン事務代行を副業でスタートし、2022年にオンライン事務代行として独立しました。2024年からは、事務職女性の副業サポートやキャリア支援にも従事しています。

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