副業を通じて学んだ「お金を稼ぐ」ことの意味|オンライン事務代行の体験談

 
わたしは2021年から約1年半、会社員をながら、オンライン事務代行の副業をしていました。
会社員としての事務は、「縁の下の力持ち」であり、売上のあがらない仕事でした。

それがオンライン事務代行という形で、事務で困っていることで事務スキルを売ることで、単なる事務作業を売上の上がる仕事に変換することができました。
そして、わたし自身、初めて初めて自分のスキルでお金を稼ぐという経験をしました。

この記事では、わたしが副業の経験から学んだ「お金を稼ぐ」ことの意味について、シェアしたいと思います。

目次

「誰かの役に立っている」という実感が持てる

会社員として給料を上げようと思った場合、一般的な手段はこんなものがあると思います。

① 今いる会社で人事評価を上げてもらう
② 今いる職場で出世する
③ より給与相場の高い業界に転職する
④ より給与相場の高い職種にキャリアチェンジする 


事務職の場合、もっと細かいことを言い出すと…

① みなし残業代が固定支給されている場合、残業しないで帰れた方が相対的に時給が上がる
② 残業代が時間計算で支給される場合、(同じ仕事量でも)仕事が遅い人の方がたくさんお給料がもらえる

こんなくだらない方法もあります。

お給料が固定で、まじめにやってもやらなくても、それが評価に直結しにくい仕事。

事務職って、数値で測りにくい仕事だからこそ、こういう下らない発想も湧いてくるものなんです。

だけど、それって「お金を稼ぐ」ことの本質じゃない、というのが今ならわかります。

社会・会社・個人に価値提供をするから、その成果としてお金がもらえるのです。

会社員として働く場合の多くは、お給料が毎月自動で振り込まれてくるので、価値を交換しているという感覚が得づらいというのはあると思います。

わたしが副業でオンライン事務代行をしてみて、クライアントから「ありがとう」「助かったよ」と言ってもらい、働いた分の報酬を頂いた経験は、何物にも代え難い経験でした。

「お金を稼ぐ」ことの意味
誰かの役に立つことと、その対価としてお金を交換する行為

わたしは読書も好きです。
副業や起業に関する自己啓発本を読んで、このことを理屈として理解するのは簡単だと思います。

そうではなく、わたしの人生に必要な経験としては、実際に自分でお金を稼いでみて、体験から肚落ちすることだったのだと思います。

大学職員時代、わたしはノウハウコレクターだった

今でこそ「受注が先、勉強(資格)は後」とか偉そうなことを言っていますが、わたしはもともとノウハウコレクターなんです。

わたしは、知識・技術レベルの高さがイコール収入に繋がるものだと思って、勘違いして生きてきたタイプの人間です。 
特に大学職員時代は、めちゃくちゃ安定の組織にいたにも関わらず、自分の市場価値を維持・向上させたいという思いから、常に「手に職をつけたい」と考えて、事務系資格をいろいろと取りまくっていました。

  • Microsoft Office Specialist Word2007(2012年02月)
  • Microsoft Office Specialist Excel2007(2011年10月)
  • Microsoft Office Specialist Access2003(2010年05月)
  • 国家資格キャリアコンサルタント(2019年05月)
  • 東京商工会議所 ビジネス実務法務検定2級(2013年06月)
  • 情報処理技術者試験 ITパスポート試験(2011年08月)
  • 日本商工会議所 簿記検定2級(2009年2月)

実際に、16年の職業経験を経て、答え合わせをしてみると、この中で全く使っていない・活かしきれていない資格があるのも事実です。

例えば、新卒1年目に、半年かけて簿記2級を取得しましたが全く使っていません。
23歳の頃、最初に勤めた会社が嫌で嫌で、「何とか転職したい」「手に職をつけたい」と思って必死で勉強したんですよね。

あの時の自分はよく頑張ったなと思うし、簿記の知識自体はもっておいて良かったと思うのですが、事務歴16年間で原価計算(工業簿記)は一度も実務に使ったことがありません。

クライアントが欲しいのは資格じゃない

39歳になった今、自分のキャリアの答え合わせすると、わたしのこれまでの人生に簿記2級は必要ありませんでした。
オンライン事務代行のクライアントが必要としているのは、「簿記2級の藤根さん」ではないんです。

「事務が苦手な僕に代わって、サクサクっと会計ソフトを入力してくれる人」
「忙しいわたしのために、月10時間のゆとりを生み出してくれる人」
「自分のビジネスを理解し、伴走してくれるビジネスパートナー」

クライアントが「ありがとう」と言ってお金を払ってくれる

わたしがオンライン事務代行として活動することで、クライアントの困りごとを解決し、クライアントがその対価として「ありがとう」と言って、お金を払ってくれるのです。

資格を取っても、お仕事がなければ、売上をつくることはできません。

また、資格だけを増やしていっても、実務経験がないままでは、クライアントのお困りごとを解決できない状態が続くので、資格だけ増やしていくことにもあまりメリットはありません。

副業に取り組んでいく上で、わたしが考える「資格を取るメリット」は

・その資格がないとできない職種の場合は、スタートラインに立つことが出来る
・履歴書に書いたときに自分のスキルを証明できる
・資格の勉強をするプロセスで、基礎的な知識を習得することが出来る

せいぜいこんなところです。

資格を取っても、使わないと意味がありません。

そして、資格と同様に、これまでに得てきたスキル・経験・ノウハウもすべて、誰かの役に立ってこそ、その真価を発揮できます。

オンライン事務代行の副業から得た「学び」とは?

わたしが「副業で稼ぐ」という経験を通じて、学んだことは大きく分けて2つあります。

・お金を稼ぐということは、人に感謝されたその対価である
・知識や技術は目的ではなく、より付加価値の高いサービスを提供するための手段である

これから副業を始めようというスタートラインにいる方、副業に取り組んでいる方には、
 
「人(企業)を喜ばせる」
「人(企業)の悩みを解決する」

その対価として、お金を受け取るのだということをお伝えしたいです。
 
また、わたしのように「資格オタク」や「ノウハウコレクター」の傾向がある方には…
 
より多くの人を喜ばせるため、お客様のより深い悩みを解決するために、知識・技術レベルの高さをあげていくという感覚を、実践を通じて、少しずつ吸収していって欲しいなと願っています。 

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この記事を書いた人

事務歴14年。2021年からオンライン事務代行を副業でスタートし、2022年にフリーランスのオンライン事務代行として独立しました。

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