自分には何もスキルがないと思っている方にお勧めの副業があります。
それは、会社員として培った本業のスキルをカスタマイズして、企業や個人に販売するという方法です。
この記事では、副業初心者の方向けに、自分がこれから何を販売していくか決めた後にとるべき行動についてお伝えしていきます。
まずはモニターに販売してみよう
副業初心者におすすめのやり方は、いきなり企業や個人に向けてサービスを本格的に売るのではなく、まずはモニターに販売をしてみるというものです。
皆さん、「モニター」という言葉を聞いて、どんな人を思い浮かべるでしょうか?
マーケティングでの「モニタリング」は、主に、次の2つの意味で使われます。
- 商品や試作品を、消費者の中から選んだモニター(被験者)に使ってもらい、感想を得ること。
- 商品の売れ行きや客層、顧客満足度などを定期的に調査、分析すること。
副業から始めるひとりビジネスでは、①の意味でモニタリングをします。
どうしてモニターが必要なのか?
モニターの目的はサービスの「試作品」を、ご自身のペルソナに近い人に使ってもらい、その感想をもらうことです。
あくまで「試作品」レベルなので、料金は数百円~数千円、あるいは、最終的に売りたい値段の半額などで販売する場合もあります。
実際のお客様に近い方からの感想は非常に貴重なもので、
- サービスの品質
- 販売方法
- 顧客とのコミュニケーション
など、あらゆる側面から、あなたのサービスの改善すべきポイントを見つけることができます。
モニターをお願いする人には、必ずサービス提供後に「感想を頂きたい」と事前に伝えておきましょう!
モニター販売の時に大事なことは「お金儲けを忘れる」こと
モニター販売では、お金を儲けようと思うと、なかなかうまくいかないかもしれません。
理由は、モニター(お客様)の立場になって考えてもらったら、すぐにわかると思います。
例えば、コーチングの資格を取ったばかりの見ず知らずの人から、モニターを頼まれたとしましょう。
こんな心の声が聞こえてきませんか?
この人は、いったいどんな人なんだろう?
あやしい人じゃないかな?わたしの秘密を守ってくれるだろうか?
実際にどんなクオリティのコーチングが提供されるかわからないよな…
まだ誰もかったことがないサービスって、怖くてちょっと買えなかも…
これまでまったく販売のない人が、たくさんのプロの中から選んでもらい、自分の商品・サービスを買ってもらうための手段としては、一般的な相場よりも、安く売ることです。
「この値段なら買っても良いかも…?」と思ってもらうことで購入のハードルを下げ、まずは購入してもらうことを優先します。
実績(レビュー)がないとなかなか売れない!
Amazonや楽天市場で、購入者からのレビューで「☆」が一つもついていない出品者の商品を買うときって、ちょっと考えてしまいますよね。
飲み会の幹事で居酒屋を予約するときも、わたしは食べログやGoogleマップで「☆」の数を調べてから、予約を取るようにしています。
サービスを購入する人の立場から見ると、副業初心者は「☆」がゼロのネットショップや居酒屋とまったく同じ状態なのです。
会社でどんなにバリバリ仕事をしていて、実績があってたとしても、一歩会社の外に出たら、会社名も役職も何の役にも立ちません。
最初の数回はモニター販売で、販売回数を重ねながら、実績が積みあがってきたら、一般的な相場に近づけて値段を少しずつあげていくのが王道のやり方です。
繰り返しになりますが、モニター販売をするときのポイントは「いったんお金儲けを忘れる」ことです。
モニター販売をするときは、いきなり稼ごうとしないことが肝心です。
最初は「お金儲けを忘れる」ことが、最終的にお金を稼げるようになるための近道でもあります。
事務×副業のモニター販売:格安価格でのスライド制作
わたしは2021年から約1年半、会社員をしながら副業でオンライン事務代行をしてきました。
わたしが副業でオンライン事務代行を始めた頃、一番最初にやっていたモニター販売は、スライド制作を無料 又は格安でやってあげるというものでした。
ここでは、わたしが実際に行ったモニター販売の事例を2つご紹介します。
事例①:【超入門】自分の好きを仕事にするブランディング(今泉ヨシエさん)
今泉さんのストアカ講座のスライドのデザインをさせて頂きました。
サービスのキャッチコピーを考えるときに、今泉さんのストアカ講座を購入しました。
その後、自分から講師の今泉さんにお声がけをして、ストアカ講座で使用していた当時の講座資料を無料でリデザインさせてもらいました。
グラフィックデザインを学び始めたころだったので、無料で良いからやらせてもらい、その代わりポートフォリオ(実績)として、公開しても良いという許可を頂きました。
事例②:人がたくさん集まるHP制作(株式会社F企画)
ホームページ制作会社の営業資料を作らせて頂きました。
この時は、スライド制作をスライド1頁500円(税抜)で受注していました。
もともとは、クラウドワークスで案件に応募し、採択してもらったのが受注のきっかけです。
その後、代表の藤川さんが法人設立したタイミングで、わたしがスライドを無料でリデザインし、許可を得たうえでポートフォリオとして使わせてもらっています。
💡 オンライン事務代行のホームページでは、プロフィールページに今泉ヨシエさんと株式会社F企画のスライドをポートフォリオとして掲載させてもらっています。
モニターから「お客様の声」を集める
モニター販売は、無料かあるいは超低価格でサービス提供している分、「期待を越えたサービス」を提供しやすいというメリットがあります。
低価格な分、お客様が求める期待値は低い環境設定にあり、その中で期待を越えたサービスを提供すれば、比較的簡単に感動してもらうことができます。
お客様に感動してもらうと、サービス提供者としての信頼を得ることにも繋がります。
つまり、「お客様の声」を頂きたやすい環境なのです。
自分が副業をはじめたばかりの「副業初心者」であることは、モニターでサービスを購入してくれた人に予めご説明しておき、低価格で販売する見返りとして、「お客様の声」やレビューを頂けないかお願いしてみましょう。
事例①:今泉ヨシエさん
ストアカ講座のスライドをリデザインさせて頂いた今泉さんには、オンライン事務代行のホームページにも、トップページで「お客様の声」で登場して頂いています。
ストアカで起業・副業したい方向けのサービスを提供している方なので、とても快くお引き受け頂くことが出来ました。
💡 「オンライン事務代行」のホームページでは、トップページの「お客様の声」で今泉さんに登場して頂いてます。
事例②:藤川聡太さん(株式会社F企画)
営業資料のスライド制作をさせて頂いた、株式会社F企画の代表・藤川さんにも「お客様の声」の記事にも登場して頂いています。
藤川さんは、もともとアフィリエイターとして広告収入を得ていた方なので、SEO対策に関する見識やご経験が豊富な方です。「お客様の声」に掲載させて頂く代わりに、藤川さんの会社のホームページのリンクを掲載することを提案して下さいました。
💡 「オンライン事務代行」のホームページでは「お客様の声」に記事を掲載させてもらっています。
副業初心者がやるべき「モニター販売」とは(まとめ)
副業初心者は、自分のサービスを考えたら、まずは「モニター販売」をしてみましょう。
モニター販売とは、試作品の段階で無料か超低価格でサービスを販売してみることを指します。
モニター販売の目的
- 実績を積ませてもらい、サービスレベルの改善・向上を行うこと
- サービス購入者からのレビューをもらい、販売実績と信頼を得ること
オープンしたてのネットショップは、店舗のレビューに実績がありません。
同様に、開店したばかりの居酒屋も、食べログやGoogleマップに「☆」がない状態からのスタートです。
個人事業という大きな括りの中では、副業初心者も全く同じ状態だと言えます。
なので、まずは無料か格安でサービス提供し、感想を頂きながら、少しずつサービスレベルを向上していきます。
サービスを改善しながら、実績を積み上げていけば、レビュー(=信頼)が集まり、単価を上げやすくなります。
モニター販売に取り組むときは、一旦、「稼ぐことを忘れる」のがポイントです。
「急がば回れ」という言葉のとおりです。
最初は「お金儲けを忘れる」ことが、最終的に稼げるようになるための近道と考えて、モニター販売に取り組んで実績を作っていきましょう。