どうせなら、やりたいことを仕事にしたい!
内心ではそう思っても、いきなり会社を辞めて独立するのはリスクが大きいですよね。
安定収入を失う不安もあれば、本当に需要があるのか不安に感じる人も多いはずです。
そんなときにおすすめなのが、会社員として本業の収入を得つつ、副業から一歩を踏み出す方法です。
この記事では、会社員が安心して挑戦できる「副業からやりたいことを仕事にする」ための、現実的なステップをご紹介します。
既に自分の中でやりたいことが決まっているけれども、どうやって始めたら良いのかわからないあなたが、自分の望むキャリアを手に入れるきっかけになれば幸いです。
副業からやりたいことを仕事にするメリット
やりたいことを仕事にする場合に、いきなり会社を辞めずに、まずは副業から始めることで得られるメリットを整理してみましょう。
「副業ならではの強み」を理解することで、不安よりも期待の気持ちが大きくなり、あなたが行動する後押しになるはずです。
副業から始めるメリット4つ
- 安定収入を確保しながら挑戦できる
- 需要の確認ができる
- スキルアップと実績作りにつながる
- 本業とのシナジーでキャリアの幅が広がる
副業から始めるメリット①|安定収入を確保しながら挑戦できる

本業のお給料があるため、いきなり借入をしてビジネスを始めたりしない限りは、副業で失敗しても生活が揺らぐ心配がありません。
経済的な後ろ盾と心理的な安全があるからこそ、自分がやりたいことにチャレンジできます。
副業から始めるメリット②|需要の確認ができる

自分のやりたいことが、世の中にどれだけ求められているかを実際に試すことができます。
実際にアイディアを試してみて、あなたが思った以上に反応が良ければ、本業以上の収入につながる可能性もあるでしょう。
副業から始めるメリット③|スキルアップと実績作りにつながる

案件をこなすたびにスキルが磨かれ、ポートフォリオとして実績を積み上げられます。
これは、あなたが先々に転職や独立時を考えるときにも、あなたの大きな強みになります。
副業から始めるメリット④|本業とのシナジーでキャリアの幅が広がる

副業で学んだスキルを、直接的・間接的に本業に活かせることも少なくありません。
結果的に、あなたの本業での評価が上がるケースもあるでしょう。

実務経験を積む中で、コミュニケーション能力やビジネススキル、判断力も磨かれます!
やりたいことを仕事にする前に知っておきたい心構え
次に、副業を始める前に「どんな心構えで取り組むべきか」をお伝えします。
やりたいことを副業からメリットを頭では理解して、いっとき前向きな気持ちになったとしても、現実とのギャップで挫折してしまう人もたくさんいます。
やりたいことを仕事にする前に知っておきたい、4つの心構えをお伝えします。
これらのことを知っておけば、実際に副業を始めてから、想定外の壁にぶつかっても冷静に対処できます。
やりたいことを仕事にする「心構え」4箇条
- すぐには稼げないことを前提にする
- 完璧を目指さず、小さく試す
- やりたいこと=楽しいだけではないと知る
- 「本業があるからこそ挑戦できる」と捉える
やりたいことを仕事にする心構え①|すぐには稼げないことを前提にする


最初から本業と同じくらい稼ごうとしたり、すぐにお金を得ることを考えてしまうと、挫折してしまう可能性が高いです。
最初の売上ができるまでは、支出の方が多いケースも多々あります。
初期は収入ゼロでも得られる学びに価値があると考えましょう。
💡 副業を始めたばかりの頃は「入ってくるお金 < 出ていくお金」となることが多いです。それでも収支を管理する理由について、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。


やりたいことを仕事にする心構え②|完璧を目指さず、小さく試す


いきなり大規模に始める必要はありません。
初期投資・初期費用は最低限に抑えられるやり方で始めましょう。
小さな一歩から始めれば、リスクを抑えて経験が積めます。
「小さく始める」とは…
- 飲食店をするなら、間借り営業やお茶会の主催等、単発で始めてみる
- 友達の依頼に応えることで、実績を積み上げる
- クラウドソーシングでお試ししてから、ホームページを作る
といったことです。
💡 スモールビジネスのメリットや始め方はこちらの記事で詳しく解説しています。詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。


やりたいことを仕事にする心構え③|やりたいこと=楽しいだけではないと知っておく


「好きだから続けられる」と思いがちですが、実際に副業を始めてみると…
- 納期の管理
- 顧客対応(クレーム対応も含む)
- 本業との両立
- 体調管理や時間管理
- お金の管理(売上の回収も含む)
など、大変な側面が必ず出てきます。
そういった周辺的な対処も含めて、「やりたいこと」と向き合う覚悟が大切です。
💡 やりたいことを仕事にするためには、やりたくないこともやらなければいけなくなる現実が待っています。詳しくはこちらの記事で解説していますので、気になった人は事前に確認しておくことをお勧めします。


やりたいことを仕事にする心構え④|「本業があるからこそ挑戦できる」と捉える


本業の収入という、生活基盤があるのは大きな強みです。
「失敗しても大丈夫」と思えることで、副業では、より自由にチャレンジすることができます。



本業で与えられている役割やミッションは、これまでどおり、全力でこなしましょう。
💡 副業を始めたからといって、いきなり会社を辞めるのはお勧めしません。その理由はこちらの記事で詳しく解説していますので、気になった方はこちらの記事を参考にしてみてください。


会社員がやりたいことを副業から実践するステップ
ここからは、実際に「やりたいことを副業から仕事にする」ための具体的な実践のステップをご紹介します。
すでにやりたいことが決まっている人なら、この流れを参考にしながら、すぐに動き出すことができるでしょう。
やりたいことを実践する3ステップ
- 小さく始めてやりたいことを仕事にする
- 実績を積んで発信する
- 継続案件に育ててやりたいことを仕事にする
実践ステップ①|小さく始めてやりたいことを仕事にする
まずは、規模を小さくして副業をスタートさせましょう。
クラウドソーシングやスキルシェアサービスで案件を受けたり、知人から依頼を受けたりするのがおすすめです。
小さな成功体験が次の自信につながります。
💡 最初の案件は、知人・友人からにモニターでお仕事をもらうのがおすすめです。友達案件をお勧めする理由を詳しく解説していますので、こちらの記事をご覧ください。


実践ステップ②|実績を積んで発信する
案件をこなして実績を積んだら、それを発信しましょう。
ポートフォリオサイトを作成したり、SNSやブログで「こんなことができます」と発信すると、次の仕事につながります。
発信は「実績を見える化」するための重要なステップです。
💡 わたし自身も、副業時代に請けたスライド制作の実績を、クライアントの許可を得てポートフォリオとして公開しています。ポートフォリオが気になる方は、実物をぜひ見てみてください。
実践ステップ③|継続案件に育ててやりたいことを仕事にする
単発案件にとどまらず、継続案件につなげることができれば安定収入になります。
顧客との信頼関係を築きながら、実際の契約や請求の基本的な流れを理解しておくことで、長期的な仕事に発展させることができます。
💡 副業での契約や請求の基本的な流れが知りたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。クライアントワークに限定されますが、オンライン事務代行を実例として詳しく解説しています。


副業でやりたいことを仕事にする際の注意点
副業は、会社員としての仕事に比べて自由度が高い分、自ら気をつけなければならないこともあります。
せっかくやりたいことに挑戦しても、トラブルや体調不良で、やりたい仕事が続けられなくなってしまっては本末転倒です。
ここでは、副業を続ける上で、注意すべきポイントをお伝えします。
副業でやりたいことを仕事にする際の注意点
- 本業とのバランスを崩さない
- 確定申告に対応する
- やりがい搾取に気を付ける
- 体力・メンタルを消耗しすぎない
副業をするときの注意点①|本業とのバランスを崩さない
副業は、会社の仕事に支障が出ない範囲で取り組むことが、大前提になります。
副業が「やりたいこと」であっても、本業あっての「副業」ということを忘れないようにましょう。



副業を始める前に、就業規則も確認しておきましょう
💡 就業規則を確認した上で、副業禁止だった場合にどうするか?はあなたの自己責任で決めるしかないです。わたし自身の考え方や副業時代にやっていたことをまとめた記事も、良かったら参考にしてみてください。


副業をするときの注意点②|確定申告に対応する
副業収入が20万円を超えると確定申告が必要になります。
会計処理や、税務面での準備も忘れないようにしましょう。



利益が20万円未満の場合も、住民税がかかるので注意が必要です
💡 副業初期のうちに確定申告の準備もしておくと、いざというときに安心です。副業初心者向けに確定申告のルールを解説した記事がありますので、良かったらこちらも参考にしてみてください。


副業をするときの注意点③|やりがい搾取に気を付ける
副業の初期は売上が出ないことが多いですが、一方で、セルフブラック企業にならないようにも気を付けましょう。
「好きだから安くてもやる」という状態が続くと疲弊します。
クライアントワークの場合は、特に、対価はきちんと受け取る意識を持ちましょう。



最初のうちは、お客様からお金をもらうのにも勇気がいるんです
副業をするときの注意点④|体力・メンタルを消耗しすぎない
本業と副業の両立は、想像以上に負荷がかかります。
スケジュール管理をしっかりと行い、メリハリをつけて、意識的に休養の時間を作るようにしましょう。



売上の出ない裏方作業がたくさんあり、副業にかかる時間は傍から見ているよりも長いです!
💡副業と本業を両立する上で、時間の管理は最重要事項になります。時間管理や休みの取り方等、わたしが実際にやっていたことを紹介した記事がありますので、良かったらこちらも参考にしてください。


副業からやりたいことを仕事にする「次のステージ」
やりたいことを副業として続けていくうちに、
このまま副業として続けるのか、それとも独立するのか…?
といった選択のタイミングがやってきます。
そのときの選択肢も、事前に知っておくと安心でしょう。
先の見通しをもっておくためにも、次のステージの見極め方も簡単にお伝えしておきます。
やりたいことを仕事にする「次のステージ」
- 副業(複業)として続ける
- 独立・起業する
- 転職する
やりたいことを仕事にする方法①|副業(複業)として続ける


引き続き、本業と副業のバランスを取り、副業でやりたいことを続けていくのも良い選択肢だと思います。
独立や起業に比べ、本業という「安定」が土台にあるため、あなたの「やりたい仕事」を優先的に選ぶことができるメリットもあるでしょう。
- 充実感をもって本業に取り組めている
- 過度な残業時間や収入面に不安がない
- 人間関係等に大きな不満がない
といった状態であれば、パラレルワーカー(複業)がお勧めです。
やりたいことを仕事にする方法②|独立・起業する


副業収入が一定の金額を安定的に超えたときや、案件が増えて本業との両立が難しくなったときは、独立や起業のタイミングかもしれません。
- 生活費をまかなえるだけの収入が得られているか
- 無理のない生活リズムが保てそうか
- 半年以上無収入になったとしても、生活できる貯金があるか
といった条件で判断すると現実的です。
やりたいことを仕事にする方法③|転職する


あなたのやりたいことが会社員としての「雇用」のニーズがあるジャンルなら、転職することでやりたいことを本業にするのも良い方法です。
独立や起業に比べると、自由度は下がりますが、リスクを抑えて、自分のやりたいことを本業にすることができます。
独立や起業のための準備期間として、経験を積むために一度転職しておくという考え方もありだと思います。
やりたいことを仕事にするなら、まずは副業から始めてみよう(まとめ)
「やりたいことを仕事にする」には、本業で安定した土台を持ちながら、副業から始めるのが最も現実的な方法だとわたしは思います。
メリットを理解して、心構えを整えて挑戦すれば、無理なく一歩を踏み出せます。
いきなり現実を変えるのは難しいですが、小さく始め、実績を積み、注意点を意識しながら続けることで、やりたいことを仕事にできる未来が近づいてきます。
小さな行動が大きなキャリアの変化につながるはずです。
副業から経験と実績を積み、パラレルワーカー、フリーランス、転職等で、あなたの「やりたいこと」を実現できる道を切り拓いていきましょう。