会社員をしながら副業を始めてみようと思い立つと、遅かれ早かれ、時間の確保が課題になります。
最初のうちはお金がないので、サービスを提供しながら、名刺を作ったり、WEBを整える作業も基本的には自分でやることになります。
そして「ぜんぶ自分でやる」ってなると、当然「時間が足りない」と感じ始めます。
この記事では、わたしがオンライン事務代行の副業で月10万円の売上をつくるためにやっていた時間づくりの方法をご紹介します。
副業初心者から卒業するタイミングで、生活時間の使い方も見直していきましょう。
会社員の副業時間づくり(ケース・スタディ)
副業のノウハウを教える人の中には、最初のうちに「時間管理」のことをお伝えする方もいます。
ですが、わたし自身はある程度自分のビジネスが形になり、本人が「時間が足りない」って感じ始めてから、時間づくりに取り組んだ方が良いと考えています。
時間づくりのHowToは別の記事に譲って、この記事では実際にわたしが会社員時代にやっていた時間づくりをご紹介します。
- すきま時間(主に平日)
- 土日祝日
- 夏休み、年末年始、有給休暇
- 番外編:引っ越し
副業時間づくり①:すきま時間(主に平日)
会社員の方であれば、平日の生活の中ですきま時間を見つけて副業を進めるのが有効です。
わたしが実際にやっていた時間作りとして、主な5パターンを紹介します。
朝活
わたしが副業をしていた当時、朝起きてから会社に行くまでの時間を副業にあてていました。
朝作業できるのは、せいぜい30~60分くらいです。
始業時間が10時だったので、9時20分に家を出ればよく、朝に時間を作るのは比較的スムーズでした。
移動中、待ち時間
通勤の電車やバスの中で、クライアントに連絡をしたり、Twitterを更新したりしていました。
耳鼻科や婦人科に通院していましたが、受診の待ち時間や薬局でもスマホでできる作業や読書でのインプットの時間にしていました。
昼休み
副業をする上で、昼休みはとても貴重です。
ランチは外食するか、お弁当を作ったときは食べてすぐにカフェに移動して作業していました。
IPhoneでデザリングできる契約に切り替えて、昼ごはんを食べたあとに20~30分くらいは作業をしていました。
昼休みの時間にWEB面接を入れて、公園でおにぎりを食べたあとに面談をした、なんてこともありました。
就業中
あまりお勧めはしませんが、トイレで連絡することも多々ありました。
- 協業からの急ぎの問い合わせ
- 案件に応募した企業の採用担当とのやりとり
- クライアントからの依頼内容の確認
「副業なので、返信が遅れることがあります」とプラットフォームのプロフィール欄には書いておくのですが、
それでも2~3時間に1度はスマホを見ていました。
就業中に副業しているのがバレたら、めちゃくちゃ怒られると思うので、十分注意してください。
就業後~就寝前
朝活と同様に、自宅に帰ってからも作業したり、メールやLINEに返信することは多々ありました。
実際に作業できる時間は、朝活と同様に30~60分くらいです。
副業時間づくり②:土日祝日
土曜日はヨガの練習と家事をこなして1日が終わってしまうことが多く、主に日曜日を作業時間にあてていました。
企業案件は土日に連絡をしても相手に迷惑がかかるので、土日は受注した作業をメインにしたり、土日の対応がOKな個人のクライアントへの対応をしていました。
副業時間づくり③:夏休み、年末年始、有給休暇
会社の夏季休暇を利用したり、毎月1日以上は有給休暇を取得して作業時間を確保していました。
一番最初に月10万円を売上たのは、2021年07月だったのですが、このときは2~3日夏季休暇を取得して、時間を作り出していたので一定の売上が確保できたのだと思います。
「夏休みが終わったら、どうしていこう」と考えた結果、毎月1日以上は特に用事がなくても有給を取るようにして、副業の時間に充てていました。
副業時間づくり番外編:引っ越し
わたしの場合は、通勤時間がドア・ツー・ドアで40分程度だったので検討しませんでしたが、通勤に片道2時間かかっている場合には、引っ越しも視野に入れてみると良いと思います。
会社の近くに引っ越することで家賃が上がったとしても、自分の時給から移動コストを計算してみると、引っ越した方がメリットが大きい場合もあります。
要らないものを手放すためにやっていた3つのこと
人それぞれ生活環境や職場環境は違いますが、1日が24時間というのは全ての人に平等です。
時間を増やすことはできないので、与えられた24時間の中から、副業のための捻出するには「要らないものを捨てる勇気」も必要です。
要らないものを手放すためにやっていた3つのことをご紹介します。
- 普段何気なくやっていることを棚卸する
- 周囲に協力してもらう
- やらないことを決める
手放し①:普段何気なくやっていることを棚卸する
3日くらい、自分が何時に何をしたか記録をつけて、後で振り返ってみるワークを副業時代に2~3回やりました。
時間の使い方を可視化して、優先順位の低いものをひとつずつ取捨選択していく方法がおすすめです。
(例)
- だらだらとyoutubeで動画を見てしまう
- 周りに気を使って、残業している
- あまり行きたくないランチ、会社の飲み会に参加してしまっている
手放し②:やらないことを決める
やった方が良いことは、裏を返すと実はやらなくても良いことなんです。
わたしの場合は、途中まで自分でやってみたけれども、これは自分はやらないと途中で決めたことがいくつかあります。
副業のための時間づくりには、「やらないこと」を決めてしまうのが重要だと思います。
(例)
- 英語の勉強はしない
- 新しく国家資格はとらない(行政書士、税理士等)
- ホームページの「新規」は受注しない
- 高度なデザイン案件は受注しない
手放し③:周囲に協力してもらう
自分がやらなくても良いことまで、自分一人で抱え込んでいないでしょうか。
誰かに協力を求めたり、他の人と分担できるものがないか、職場内や家庭内での役割を一度見直してみるのもおすすめです。
(例)
- プライベートの負担を減らす
例:家事代行を依頼する、育児・介護などは家族に協力してもらう等 - 苦手なことをお願いす
例:WEBや会計ソフトなど、周辺業務はお金を払って依頼する - 残業を減らす工夫する
例:上司・同僚・部下に仕事をお願いして、定時で帰る努力をする
優先順位を下げてはいけないもの
副業を軌道に乗せるためには、時間確保が重要なカギを握っています。
しかしながら、どんなに時間が必要だとはいっても、優先順位を下げてはいけないものもあると思います。
自分の生活の中で譲れないものは何か
自分の生活の中での優先順位を明確にし、副業よりも優先したいものがあれば、時間づくりのために削らず残しておきましょう。
生活の中で何を優先にするか、その判断基準は人それぞれだとは思いますが、例えば、
① 自分自身の健康管理
② 身近な人との関係(家族、パートナー、友人など)
③ 趣味・自己研鑽の時間
などは、削り過ぎない方が良いと考えています。
自分の人生においてプライオリティの高いものを削り過ぎてしまうと、副業が続きません。
あなたが副業をする目的は何でしょうか?
人生を豊かにするのが目的で、副業やお金を稼ぐことそれ自体が目的ではないはずです。
もし、副業のために一度は断捨離したものが、自分にとってなくてはならないものだった場合には、そこには手を付けずに、別の手段を考えてみてください。
【参考】わたしが副業よりも優先していたもの
実際、わたしが副業をしていた会社員時代には
① 食事の作り置き
② ヨガの朝練(週2回)
③ 整骨院に行く時間
④ 毎週日曜日の読書会参加
などは、副業よりも優先していました。
あとは、趣味のお笑いのライブも、「どうしても…」というものはチケットを買って、リアルタイムで参加していました。
自分にしか提供できないものは何か
自分以外の人にビジネスの一部を手伝ってもらうときにも、自分しかできない仕事は何かを明確にしてから、協力を仰ぐようにしましょう。
例えば、コーチングをビジネスにする人が、外注化できるものと、外注化できないものはなんでしょうか。
外注化できるもの(例)
- ホームページの制作、ブログ記事の更新
- 請求書発行や入出金の管理などの事務手続き
- セミナーのスライド制作
外注化できないもの(例)
- コーチングのセッションそのもの
- セミナーの企画や登壇
このケースでは、コーチングのセッションやセミナーの登壇がビジネスの根幹のはずで、自分自身で提供する必要がありますよね。
もし、副業のための時間を作るプロセスで人に依頼する判断をするなら、「自分以外の人に任せても良い作業かどうか」を基準に、外注化を考えてみましょう。
その際、うっかり自分のビジネスの根幹までを人にお願いしてしまわないように気を付けましょう。
オンライン事務代行にお仕事を受注する際にも、クライアントのビジネスの根幹が何なのかは考えましょう。
受注する/しないの線引きもときに必要です!
会社員が副業時間を作るために必要なこと(まとめ)
会社員で、フルタイム(1日8時間×週5日)でがっつり働きながら、副業のための時間を作ることは「言うは易し」です。
最初のうちは、いろいろと我慢しなければならないこともあるかもしれません。
ですが、生活時間の使い方を見直す作業は、自分の人生の中で大切なものを明確にしてくプロセスとも言えます。
誰のために副業をしているのか?
副業によって叶えたいことは何なのか?
お金を稼いだ先に待っている未来を想像しながら、地道にひとつずつ目の前の課題をクリアにしていきましょう!