この記事では、お金を有意義に使うことをテーマに、30代に必要な「自己投資」について解説します。
あなたは「消費・浪費・自己投資」というキーワードを聞いたことがありますか?
わたしは、会社員時代、30代半ばで副業を始め、独立を意識しだした頃に、初めてお金のことを真剣に勉強し始めました。
その中で「消費・浪費・自己投資」の3つのお金の使い方の違いを知り、かなりの衝撃を受けました。
そこで、この記事では…
- 会社員としてさらにキャリアアップしたと思っている方
- これから副業で成果を出したいと思っている方
- いつかはフリーランスとして独立を目指す方
そんな30代女性のために、お金と時間をより有意義に使うための「自己投資」という考え方をお伝えします。
あなた自身の望むキャリアを叶えるため、「自己投資」の本当の意味を理解し、時間とお金をより有意義に使ってもらえたら嬉しいです。
「消費・浪費・自己投資」の違いを押さえておこう

お金の勉強をしているあなたなら、もう知っているかもしれませんが、まずは前提知識となる「消費・浪費・自己投資」という3つの言葉の意味を確認しておきます。
消費:生活に必要な支出
例)食費、家賃、光熱費など。
浪費:目的が不明確な出費
例)ストレス発散のための衝動買い、なんとなく申し込んだオンラインサロン。
自己投資:未来の自分にプラスになると考えられるお金の使い方
例)資格取得、健康管理、人脈づくり。
ここでポイントになるのは、生きていく上で必要な「消費」は問題ではなく、浪費と自己投資の分かれ目です。
浪費と自己投資を見分けるポイントは、「未来への見返りを意識しているかどうか」です。
30代女性にお勧めの自己投資ジャンル5選
わたしの実感として、30代以降は時間もお金もある程度コントロールできる一方で、20代のような「無限の可能性」がだんだんと収束していき、現実と向き合い始める時期だと感じています。
普段の生活の中で、「一体、どんなことが自己投資になりうるのか?」という視点で、お勧めの自己投資のジャンルを5つ具体例を挙げながらご紹介します。
30代女性にお勧めの自己投資
- スキルアップ(資格・語学・Web系スキルなど)
- 健康・美容への投資(運動、食事、睡眠)
- 人間関係・コミュニケーション力の向上
- お金の知識・金融リテラシー
- 心の余裕を生むメンタルへの投資
お勧めの自己投資①| スキルアップ(資格・語学・Web系スキルなど)

自分のビジネスを育てるには、何かしら「提供できる価値=スキル」が必要です。
たとえば、ライティングやデザイン、マーケティング、簿記、SNS運用などは、副業にも直結しやすい分野です。
短期間で結果が出なくても、コツコツ続けることで、自分の「資産」になっていくのが特徴です。
お勧めの自己投資②| 健康・美容への投資(運動、食事、睡眠)

一見すると、仕事やビジネスとは関係ないように思えるかもしれませんが、心身のコンディションはすべての基盤です。
会社員としても責任のある仕事をしながら、「副業でも結果を出したい」と思っているタイミングだからこそ
- 定期的な運動
- 良質な睡眠
- バランスの取れた食事
これらを意識することで、集中力や持続力が高まり、結果的に成果が出やすくなります。
また、人前に出る機会が多い職種に就いていたり、これからビジネスを始めるのであれば、外見への投資(服装、髪型、メイクなど)も「印象=信頼」につながる重要な要素です。
お勧めの自己投資③| 人間関係・コミュニケーション力の向上

副業として個人でビジネスを始めると、「人とのつながり」が収入や情報に直結します。
フリーランスを目指している場合も、考え方は同様です。
セミナーやコミュニティへの参加、コーチング、ファシリテーションスキルの習得などは、孤独との闘いになりがちな副業生活に人との繋がりと安心感をもたらしてくれます。
信頼できる人と出会える環境に投資することは、非常に価値があります。
お勧めの自己投資④| お金の知識・金融リテラシー

副業で得た収入をどう管理するか、税金や社会保険、経費のことは盲点になりがちです。
確定申告や会計ソフトの使い方、節税対策、投資の基本などを学ぶことで、
せっかく稼いだのに残らない…
という失敗を未然に防ぐことができます。
特に、副業が軌道に乗ったらフリーランスになりたいと考えているなら、会社員のうちに副業をしながら、お金の管理にも事前に慣れておくのがおすすめです。
お勧めの自己投資⑤| 心の余裕を生むメンタルへの投資

忙しい日々の中で、自分の感情やモチベーションをうまくコントロールする力です。
自己理解や価値観の整理、マインドセットを整えることに取り組むと、しっかりと「自分軸」ができ、判断や行動がブレにくくなります。
お金を払って、マインドセットやキャリアに関する学びの時間を取ることも良い自己投資です。
個人で出来ることとしては、読書、日記やジャーナリング、カウンセリング、内省的な時間を持つことも立派な自己投資といえます。
自己投資を失敗しないための3つのポイント
自己投資には、時間もお金もかかります。
だからこそ、これから先の自己投資で、失敗を避けるために3つの視点を意識してほしいと思います。
自己投資を失敗しないためのポイント
- 目的との整合性を確認する
- 広い視点で費用対効果を見極める
- 浪費との線引きを意識する
自己投資を失敗しないためのポイント①| 目的との整合性を確認する

InstagramやFacebookなどのSNS広告に出てくるような流行りのスクールや話題のツールに、むやみに飛びつくのはおすすめしません。
自分がやりたいことや目標との整合性がなければ、欲しい結果は得られずにただの浪費に終わってしまいます。
サービスを購入する前に「これはいったいどんな理想の未来に向けた投資か?」を立ち止まって考える癖をつけましょう。
自己投資を失敗しないためのポイント②| 広い視点で費用対効果を見極める

最もわかりやすいリターンは、自己投資した金額・時間がそれ以上の金銭的なリターンとして返ってくることです。
まずは、金銭的なリターンの有無を目安に考えてみましょう。
一方で、金銭的なリターンだけでなく、「自信がついた」「やりたいことが見えた」などの精神的な変化も大切な成果です。
すぐに数字で効果が測れないことにも、どんな価値が得られるかを見出し、言語化しておきましょう。
自己投資を失敗しないためのポイント③|浪費との線引きを意識する

「自己投資」という言葉は、とても便利です。
ゆえに、何でもかんでも「自己投資」という名目で支出してしまい、気づけば毎月数万円が定額制サービスや美容代に消えていた、なんてことも十分に起こり得ます。
「自己投資」と「浪費」との線引きを意識しましょう。
5年度・10年後に、未来の自分が「Good Job」と言ってくれそうか?という視点を判断の軸に入れておくのが良いでしょう。
「自己投資」に関する勘違い2選(わたしの実体験)
わたしは、会社員時代に副業を始めて、独立を意識しだしてから、初めて「自己投資」という言葉の本当の意味を知りました。
わたし自身の経験から、「自己投資」という言葉の意味を大きく勘違いしていたと思うことが2つあります。
お金と時間を無駄にしないためにも、あなたがこれから自己投資をしていく上で、判断の参考にして頂けると嬉しいです。
わたしの「自己投資」に関する勘違いエピソード
- スキルアップは「自己投資」になるという考えを疑ってみる
- 美容は「浪費」?実は有効な自己投資だった
自己投資の勘違い①|スキルアップは「自己投資」になるという考えを疑ってみる

スキルアップがすべて自己投資になっているとは限りません。
わたし自身は30代前半まで資格オタクで、事務系の資格を毎年のように取得し続けてきました。
スキルアップしたら、仕事ができるようになって、自分の市場価値も上がるものだと勝手に信じ込んでいました。
ですが、冷静に考えてみて欲しいのです。
資格を取得したら、お金が稼げるのか?転職ができるのか?というと、答えは「否」です。
現に、わたし自身、簿記2級をもってはいますが、簿記2級の知識がないとできない範囲での高度な経理業務には関わったことがありません。
また、簿記2級を持っていたら、経理職に転職できるかどうかといわれると、必ずしもそうではありませんでした。
そんなふうに考えた時に、大学職員時代に、自分の市場価値を高めようと取得してきた事務系の資格たちは一体何だったんだろう…?と愕然としました。
23歳の時に取得した簿記2級は、自己投資家か…浪費か…
厳しいかもしれませんが、40歳になった今このタイミングで答え合わせをすると「浪費」だったと言わざるを得ません。

これから取り組もうとしている「学び」があるなら、それが自己投資になっているかを吟味してみて欲しいです。
自己投資の勘違い②|美容は「浪費」?実は有効な自己投資だった


一方で、美容院、ネイルサロン、洋服などにお金を使うことは、スキルアップに比べると「浪費」のように考えてきました。
例えば、ネイルにこだわりがあって、お金と時間をつぎ込んだとしても、日常生活では誰も見ていないでしょう。
その場合は、自己満足以外のメリットを生まず、単なる「浪費」になってしまいます。
ですが、「美容」がすべて「浪費」ではない、そんな前提も持っておいてほしいです。
オンラインでの印象を良くしたい…!
営業や講師業で、見た目が仕事に直結する
こうした明確な目的があれば、美容も立派な自己投資になります。
美容に関する自己投資で、わたしが20代の時にやっておいてよかったと思うのは、全身脱毛(永久脱毛)です。
当時、約30万円のお金を使い、20回以上はサロンに通いました。
これも目的に立ち返って考えると「自己投資」に入ると、わたしは考えています。
そもそも、フリーランスは自分で仕事を獲得しにいく必要があります。
営業をするときに、身だしなみを整え、清潔感を保っておくことは、必要最低限マナーになります。
永久脱毛は、身だしなみや清潔感を維持する上で、かなり有効だと思います。
自己処理にかかるであろう時間、もっと言うと脳のリソースも含めて、仕事や読書、人との関わりに使うことができているわけです。



永久脱毛により、容姿だけでなく「時間」を回収できている実感があります。
数年後、振り返ってみた時に「Good Job」を出せる選択をしよう(まとめ)


わたしたちの人生には、限りがあります。
特に、30代以降は時間もお金もある程度コントロールできる一方で、20代のような「無限の可能性」がだんだんと収束していき、お金も時間も有限であることに気づき始める年代です。
そんな中で、自己投資は「自分が目指す未来に近づくためにやる」ものになってくるはずです。
そのために必要なことは「将来、何らかの形でメリットを回収できるかどうか」の視点です。
「自己投資」の対価は、金銭的なリターンで回収できればベストです。
ですが、お金以外の形でも、時間を生み出す、良質な人脈につながる等、間接的にでも自分にメリットとして返ってくるものが「自己投資」です。
お金も時間も限りあるからこそ…
これが自分にとって必要な投資なんだ…!
と、将来のあなた自身が納得できる形で、これから先の自分磨きを進めていってほしいと願っています。