事務職はやりがいがないと感じる理由5選と対処法|わたしの実体験も紹介

事務職は、安定した仕事であり、特に大企業では安定感や福利厚生が整っているため、理想的な働き方に見えるかもしれません。

しかし、実際に事務職に従事していると、

仕事は好きだけど、やりがいを感じない

と、仕事に関して思い悩むことも多いのではないでしょうか。

わたしも、かつては事務職に従事しながら「やりがいがない」と感じる時期がありました。

今こうして振り返ってみると、「やりがいがない」と感じてしまう気持ちは、多くの事務職の人が抱える共通の悩みなのだと思います。

この記事では、事務職でやりがいがないと感じる理由を分析しながら、その解決方法を提案します。

そして、最後に、わたし自身の会社員・事務職としての体験談もご紹介します。

30代で会社員として働いている事務職女性の皆さんが日々充実したキャリアを描けるように、問題解決の参考になれば幸いです。

目次

事務職が「やりがいがない」と感じる理由5つ

事務職において「やりがいがない」と感じる理由は多岐にわたりますが、ここでは代表的な理由を5つ挙げてみます。

事務職はやりがいがないと感じる主な理由5つ

  • 業務内容の単調さ
  • 目に見える成果が少ない
  • スキルアップの機会が限られている
  • キャリアパス・昇進が見えにくい
  • コミュニケーションの不足

【事務職はやりがいがないと感じる理由①】業務内容の単調さ

事務職の業務は、年次・月次・日次と決まった業務がある場合が多いため、繰り返しの作業が多くなりがちです。

電話対応や書類作成、データ入力、伝票処理など、毎日のように同じ業務をこなすことになります。

初めのうちは新鮮に感じたり、慣れてくると効率的に仕事を進められるので、やりがいを感じることもあります。

しかし、それが長期間同じ業務が続いてしまうと、次第に「単調でつまらない」と感じてしまい、やりがいを感じられなくなることがよくあります。

【事務職はやりがいがないと感じる理由②】目に見える成果が少ない

事務職の仕事は、直接的な成果が目に見えにくいため、やりがいを感じづらい部分があります。

例えば、営業職であれば、売上や成約数といった数字で成果がはっきりと分かりますが、事務職は裏方としてサポートしているため、成果を実感する機会が少ないです。

また、事務職は納期を守る、ミスをしないといったことが評価の基準となり、そういった意味でも、自分の仕事の成果を実感する機会はあまり多くないです。

結果的に、忙しさの中で「自分は何をしているんだろう」と感じてしまう瞬間があります。

【事務職はやりがいがないと感じる理由③】スキルアップの機会が限られている

事務職は、ある程度のスキルが身に付くと、同じ業務を繰り返すことが多くなります。

これは一見すると効率的に感じられるかもしれませんが、同時に、スキルの向上が停滞してしまう場合も往々にしてあります。

例えば、新しいソフトウェアを使ったり、複雑な業務に挑戦したりする機会が少ないと、自分の成長を感じにくくなり、やりがいが感じられなくなってしまいます。

【事務職はやりがいがないと感じる理由④】キャリアパス・昇進が見えにくい

事務職における昇進やキャリアパスは、30代以降の「中堅社員」と呼ばれる立場に入ってくると、特に見えづらいことがあります。

多くの場合、事務職は上層管理職とは異なり、役職の数が少ないため、「どこに向かって進んでいくのか」が不明確になりがちです。

また、管理職に昇進するためには、他の部門に異動する必要がある場合もあり、それがストレスになることもあります。

このような状況では、将来に対して不安を感じ、モチベーションが低下することが多いです。

【事務職はやりがいがないと感じる理由⑤】コミュニケーションの不足

職場内での人間関係が円滑でない場合、仕事のやりがいが削がれてしまいます。

事務職はチームでの協力が重要な役割を果たしますが、コミュニケーションが不足していると、仕事の進行が遅れたり、ストレスが溜まったりすることがあります。

特に、長時間一緒に働く場合、チーム内での関係性が悪化すると、やりがいを感じることが難しくなってしまいます。

事務職が仕事にやりがいを取り戻すための方法5つ

事務職でやりがいを感じるためには、業務や環境における小さな変化を取り入れることが重要です。

ここからは、自分でできるやりがいを感じるための具体的な対処法を5つご紹介します。

仕事にやりがいを取り戻すための対処法5つ

  • 業務改善や効率化に取り組む
  • スキルアップの機会を探す
  • 目標設定と自己評価
  • コミュニケーションの見直し
  • キャリアプランの明確化

事務職が仕事にやりがいを取り戻す方法①】業務改善や効率化に取り組む

繰り返しの業務にやりがいを感じない場合は、自分から業務に変化を加えられないか、工夫をしてみましょう。

たとえば、業務効率化を進めたり、新しいツールやソフトウェアを導入したりして、ルーチンワークに新しい要素を取り入れてみましょう。

自分なりに工夫をしたり、提案することで、主体的に取り組んでいるという気持ちを取り戻すことができるでしょう。

また、改善や工夫の結果を体感することができると、

次はどんなことに取り組もう…?

上司や先輩・後輩にもおすすめしてみようかな…?

と新しい取り組みへの活力にもなります。

事務職が仕事にやりがいを取り戻す方法②】スキルアップの機会を探す

事務職でも、スキルアップの機会は意外と多くあります。

例えば…

  • ExcelやWord、PowerPointなどのオフィスツールのマスターを目指す
  • 専門的な知識や資格(簿記や秘書検定など)を取得する
  • ストアカやMENTAなどで新しいツールの使い方を学ぶ

こうした取り組みを自分なりに考えて、実行することで、自己成長を実感することができます。

特に、資格取得やセミナーへの参加は、業務の幅を広げるためにも効果的です。

事務職が仕事にやりがいを取り戻す方法③】目標設定と自己評価

仕事にやりがいを感じるためには、小さな目標を設定し、それを達成することも大切です。

例えば…

  • 今日1日で終わらせるべきタスクを事前にリストアップし、終わったものを消し込んでいく
  • 担当業務に関してマニュアルを作成し、上司や先輩のフィードバックを受ける
  • ルーティン業務にかかる時間を図り、かかった時間を毎月記録していく

こうした地道な取り組みから、小さな達成感を積み重ねることができます。

特に、自分の進捗を評価し、ポジティブなフィードバックを与えることで、自己肯定感を高めることにもつながります。

事務職が仕事にやりがいを取り戻す方法④】コミュニケーションの見直し

職場内でのコミュニケーションを円滑にすることは、やりがいを感じるために非常に重要な要素です。

チームメンバーとの情報交換や、上司との定期的なフィードバックセッションを設けることで、仕事に対する理解が深まり、モチベーションの維持がしやすくなります。

今の職場で定期的なコミュニケーションの機会がない場合は、自分から提案してみるのも良いでしょう。

具体例

  • 業務時間内に上司との1on1を設定してもらい、コミュニケーションの機会を作る
  • チームメンバーでのランチ会を設定して、コミュニケーションの活性化を図る
  • 先輩や後輩に自分からお菓子を配り、雑談から会話のきっかけを増やす
  • 「何か手伝えることはありますか?」と自分から話しかけてみる

事務職が仕事にやりがいを取り戻す方法⑤】キャリアプランの明確化

日々の業務にやりがいを感じられない場合は、自分のキャリアをどのように積んでいくかを明確にすることが大切です。

まずは上司との面談を行い、事務職のキャリアパスを確認しましょう。

その上で、自分のキャリアアップの道筋を考えてみましょう。

昇進を望んでいる場合、専門性を高めたいと思っている場合は、必要な経験を積むために、積極的に業務に取り組んでいくことも必要です。

キャリアプランを明確にすることで、それに向けて努力することが仕事へのモチベーションを高めることに繋がります。

りか

今の職場では、自身の臨むキャリアが実現できないと感じた場合は、転職も視野に入れて検討しましょう

事務職にやりがいを取り戻した方法|わたしの実体験

【わたしの体験談①】業務改善・業務効率化に取り組む

わたしは、大学職員時代から積極的に業務改善・業務効率化に取り組んできました。

小さなことでも良いので「効率化できるポイントはないか?」と考えながら日々業務に取り組むことで、単調な仕事にも変化を作ることができます。

小さな業務改善・業務効率化の例

  • 共有フォルダの分類と命名規則のルール化
  • 消耗品の用品倉庫を片付けて、不用品を処分する
  • 書類のファイリングにテプラをする
  • よく使う書類やメールの文章のテンプレート化
りか

業務改善や業務効率化は、とてもお勧めです。仕事に対して積極的な姿勢をもつことができ、メリットしかないです!

【わたしの体験談②】常に新しいことを学び続ける

業務改善や業務効率化を進めていくと、新しい知識を習得したり、新しいツールを取り入れたいという欲が沸いてきます。

大学職員時代には、ITパスポートやビジネス実務法務検定2級などの事務系の資格を取得していました。

資格を取得するメリット

  • 知識を得ることで、日常業務への理解が深まる
  • 目標設定ができ、合格した時には一定の達成感も得ることができる
  • 自身の市場価値を高めることに繋がる

💡 わたしが20代の時に取得した資格の中から「ITパスポート」に関して、事務職が取得するメリットを解説しています。気になった方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

【わたしの体験談③】自分の働き方を見直す/変えてみる

大学職員から事業会社に転職してからも、ずっと「昇進」や「出世」に違和感を感じていました。

このため、オンライン事務代行として、副業で自分の事務スキルを提供することで、自分の仕事のやりがいを取り戻した経験があります。

わたしの場合は、大きな組織のなかで細かく区切られた部分的な作業をこなすよりも、目の前で困っている人や組織に自分のスキルや経験を提供するこで、「事務」という仕事そのものにやりがいを見出すことができました。

その結果、1年半の副業を経て、今はフリーランスとして事務の仕事をしています。

💡 オンライン事務代行の副業に興味を持った方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。働き方や報酬などを詳しく解説しています。

事務職はやりがいがないと感じる理由とその対処法(まとめ)

事務職における「やりがい」を感じるためには、会社の制度や上司の指示に頼るだけでなく、自ら主体的に「どんな人生(キャリア)ならやりがいを感じられるか?」を明確にすることが重要です。

自己分析を通じて、自分が何にやりがいを感じるのかを見つけることができれば、今の仕事にも新たな意義を見出せるかもしれません。

もし、事務職でやりがいを感じられないと悩んでいる方がいれば、今回ご紹介した5つの方法を参考にしながら、自分に合いそうなものを試してみてください。

小さな変化を起こすことが、結果的に大きなやりがいに繋がるかもしれません。

りか

大切なのは「行動すること」です!

💡 自分のやりがいを見つけるための第一歩として、自己分析を深めることをお勧めします。どこから始めていいか分からないという方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

💡 どんなことに仕事のやりがいを感じられるかは、人それぞれです。「わたしにとっての仕事やりがりは何か」を見つけたいと思った方は、こちらの記事がおすすです。

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この記事を書いた人

【「副業事務のはじめ方」の主宰/コーチ】事務歴16年。国家資格キャリアコンサルタント。2021年からオンライン事務代行を副業でスタートし、2022年にオンライン事務代行として独立しました。2024年からは、事務職女性の副業サポートやキャリア支援にも従事しています。

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